電子書籍業界の裏話 その6 電子書店はみな赤字?

元書店員が告白する電子書籍業界の裏話シリーズ、前回の続きです。

2013年、電子書籍業界ではどんどん撤退が相次ぐと思われます。
実際に弱小取次ぎ業者で会社清算の案内を送ってきたところもありますし、某書店の看板サイトも今月で閉じるとのことでした。
ガラケー時代にはかなり売れていた運営会社も、「資金繰りが怪しいらしい」という噂が業界内に流れています。
人材を募集していますけどダミーか、社員が逃げたかのどちらかですね、きっと。

大手の一部署が運営している書店が閉店する場合、書籍の再ダウンロードはできるようにサイトは残しておいたりします。
更新をストップして放置するだけなので一見わからないです。

ガラケー上がりの運営会社はガラケー時代に稼いでいたとしてもスマホでは難しいです。
月額定額制などの同じやり方が通用しないですから。
書店運営だけの会社が倒産ともなると、今まで買った本がすべてパーになるので注意が必要です。

自分は書店の運営がうまくいかない理由の一つにGoogleとAppleがあると思っています。
スマホで物を買う時の決済方法、皆さんは何をお使いですか?

マンガの購入層は10代から30代が中心なのですが、クレジットカードが使えても基本的にはGoogleとApple決済を使ってます。
GoogleとAppleの手数料が何%がご存知でしょうか?

30%です。

では書店が一般マンガを売った時、取次ぎ業者に何%払うと思われますか?

答えは65〜70%くらいです。
出版社や作品によって異なります。

取次ぎ業者と出版社に7割もってかれて、GoogleやAppleに3割もってかれて書店にいくら残ると思いますか。

って、0(ゼロ)ですけどw
そういうことです。
GoogleもAppleもボッタクリすぎです。

しかも大手出版社はやれ特集ページを作れだの、やれバナーを作れだの、それを条件に配信を許可したりするのです。
お金をかけて特集ページを作ったところで、売れない物は売れないのですから書店にとってはマイナスだけです。

どういう運営をするかは本来書店が自分で決めることであって、出版社が決めることではないだろうといつも思ってました。
なので書店は赤にしかならない一般作品の取り扱いをやめて、比較的利益のあるアダルトマンガに絞ったりするのです。

Kindleの旨味は出版社も取次ぎ業者も介さない「ダイレクト・パブリッシング」ですが、結局はアマゾンに手数料という名目でほとんど搾取されてしまい、よっぽどでないとその恩恵を被ることはできません。

結局ショボい日本の電子書籍業界なのでした。

自分は今までどおりマンガはeBookJapan、Renta、文字モノはBookLive辺りで済ましちゃってます。
何もかもが安定しているし。

ちなみにBookLive自体はまだ新しい会社ですけど、ほぼ凸版なのでかなりの大手です(会社も凸版元本社ビルにあるし)。
ガラケー時代の中心的な存在ですね。
最初の頃はどうなることかと思いましたけど、リニューアルしてどんどんサービスが良くなっているので安心です。

電子書籍を経験したことがない方はKindleやkoboは後回しにして、手持ちのスマホで老舗のeBookJapan電子貸本Renta!BookLive!辺りを試してみることを強くおすすめします。

eBookJapanなんてこの道10年ですから、配信しているタイトル数が違いますよ。
どこも立ち読みができるので一度体験してみればわかると思います。

ゴツい専用端末を別途買う必要はないです。
スマホ自体は小さくても文字は拡大できるようになっているので、紙よりやさしい点もあります。

電子書店を選ぶとき一番大事なことは、潰れそうにない書店を選ぶことですが、黒字化しているとハッキリ明言しているのはeBookJapan電子貸本Renta!くらいですかね。
他で良いという話は聞いたことがありません。

Kindleやkoboでガッカリした人はぜひ老舗の電子書店も試してみてください。

次回はおまけのネタ話、「10万冊配信中というけれど、ホント?」です。

「電子書籍業界の裏話 その6 電子書店はみな赤字?」への2件のフィードバック

  1. 昨年TOSHIBAの電子ブックリーダーBookPlaceDB50
    を買いました。早速2~30冊ばかりをダウンロードしましたが、その中で3冊が開かないのです。
    TOSHIBAに電話をしたところ、DB50のバージョンが旧いからだ、と言われました。しかし、お金もすでに払ったし、バージョンの話はどこを注意してみてもほとんど、判らないものでした。結局、どうにかこの3冊を読めるようにしてほしい、でなければお金を返してほしいと頼みましたが、TOSHIBAでは対応できない、Bookliveと相談してくれと言われてなんとか
    メールでこの問題をつたえましたが、無しのツブテでした。なんてことはない、金は払ったのに商品は手に入らない。
    これは詐欺ではないでしょうか。

  2. 消費者センターにGOです。
    TOSHIBAはBookLiveに運営を丸投げしてはいますが、TOSHIBAをチクるしかないかと。

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